テイスティング
10年以上のヴィエイスマン・シュール・リー熟成を経た貫禄のNadalの最上級キュヴェ。
ヴィエイスマン・シュール・リー熟成とは、瓶内二次発酵後、酵母の死がいなどの澱と共に、瓶内熟成させる期間であり、この期間の長さこそが、スパークリングワインの品質と価格を決定付ける要素となります。
瓶内二次発酵後、数ヵ月が経つと、酵母の死がいである澱が自己分解を始め、アミノ酸などの旨味成分や甘味成分が抽出され、トーストやブリオッシュなど、複雑で悦ばしい香りが付与されます。
10年以上熟成されたこのキュヴェの香りは、トーストやブリオッシュ香だけでなく、トリュフやキノコ、ナッツなど、複雑で官能的なアロマを感じます。
口に含んだ時にまず驚くことは、コクの強さとコシのある深い味わいと骨格があり、原料ブドウの質の高さが伺えます。
スパークリングワインとしてはフルボディなスタイル。
今飲んでももちろん素晴らしいですが、今後の瓶内熟成も大いに期待できる偉大なキュヴェです!!
コメント:吉田さおり
J.S.A. 認定ソムリエ、ワインエキスパート
C.P.A. 認定チーズプロフェッショナル
J.S.A. 主催第3回ワインエキスパートコンクール優勝
アカデミー・デュ・ヴァン講師
WSET Level 3